【ごいたっしゃ】
五意達者とは
-
一、
式尺の墨𨦈 -
二、
算合 -
三、
手仕事 -
四、
絵様 -
五、
彫物
五意達者とは、この五つの技能を極めてこそ一流の宮大工だとする、
江戸時代から言い伝わる宮大工の心得である
(木割書「匠明」奥書より)
寺西建築では、この志を忘れることなく日々精進して建設業に取り組んでいきたいと考えています。そんな志を持ち切磋琢磨する仲間が集まり発足した任意団体「静岡五意の会」に所属し、社寺建築をはじめとする伝統工法木造建築、文化財級の建造物を調査し図面作成、破損調査、技法調査をおこない、依頼された建物の維持保全につなげていきたいと日々勉強と交流を重ねています。
木造建築の魅力
機械工具が発達した現在、広い建物、高い建物も効率良く仕事が出来るようになりましたが、先人の大工技術には敵わないと感じる事例は数多存在します。社寺建築はもちろん、素朴な田舎造の古民家にしても差鴨居や小屋組はとても素晴らしい技術です。機械工具を用いず手仕事だけで組まれた建築は正に構造美である言えるのではないでしょうか。
受け継がれる家も技術も
活かす家づくり。
寺西建築では、その技術に負けることなくどんな小さな現場だろうと当時の棟梁の意思を汲み取り、活かすことを心掛けています。木に携わる者としてその技術を継承しつつ、これからの住環境に適応し、お客様の意向にも合致した家づくり・ものづくりを続けていきます。
建て直すのではなく、
家を治すという考え方。
一言「家を直したい」というお客様は多いですが、建物を全解体してリセットし、一から新築というケースも多く見られます。建て直してしまえば、確かに理想の間取と大きさ、高性能住宅を手に入れることが出来きますが、その場所が気に入ったからといって、その場所に昔から建つ住まいを安易に建て替えることは、貴重な木材と技術が失われているとは言えないでしょうか。私たちは昔からそこにあるものを大切にし、技術を尊重し、まずは家を治すことを第一に考えています。
オクシズ
南北に細長い静岡市安倍川流域。
うち新東名高速道路より北側は奥静岡、通称「オクシズ」と呼ばれ、自然環境も良く街からほどよく離れた郊外として人気が高まりつつあります。
また静岡県は、NPO法人ふるさと回帰支援センター調べで移住希望先第一位にも選ばれ、今後さらに注目を浴びることが予想されています。
リモートワークが増え、住む以外の役割を担う新しい家のあり方が求められる中、私たちは移住希望者を迎え入れる活動として古民家再生やオクシズ木材使用することを推進しています。